【伝わりやすい保育指導案の書き方】日案を10分で書く方法を実践して意味のある指導案にする話

「日案なんて毎日書いて、何か意味あるの?」と思っているあなた。

そう思っているということは、残念ながら、意味のある日案を書けていないのだと思います。

意味のある日案を書いてみませんか?

そして、日案を10分程で書くことができたら、毎日の生活が変わると思いませんか?

この記事では、保育指導案(日案)を10分程で書くことができる方法を紹介しています。ただし、あなたの上司が、文字でいっぱいの書類を見ることで満足するタイプの人だったら通用しません。

そういう意味で、本当は若手の先生を指導する立場の人にこそ読んでもらいたい記事です。

新任の先生が分かりやすい日案を書いてきたら、あなたの毎日の仕事が変わると思いませんか?

日案を10分で書くためのポイント

日案を10分で書くためのポイントは次の5つです。

  • 日案に対する意識を変える
  • 箇条書きやメモ書きにする
  • 実際に動きながら書く
  • 数回に分けて書く
  • 未完成を受け入れる

それでは1つずつ説明しますね。

日案に対する意識を変える

日案を10分で書くために、まずは日案に対する意識を変えましょう。

保育指導案を書くのに時間がかかりすぎて、保育の準備をする時間が足りなくなった…という人、いますよね。

まさに、本末転倒です。

まず、「キッチリ書かないといけない」ということを止めましょう。

日案は、日々の保育をするために書くものです。

日々の食事を作るために、A4用紙1枚にビッシリとレシピを書く人はいません。食事を作る計画に時間がかかりすぎて、準備する時間が足りなくなったら、食事そのものができません。

「9月3日の活動に◯◯をプラスする」「昨日の援助は急ぎすぎた。子どもが遊んでいるうちは見守る」などと、必要なことだけ書けば良いんです。

箇条書きやメモ書きにする

必要なことだけ書くことに加えて、さらに、文をキッチリ書くのを止めてしまいましょう。

日案は、箇条書きやメモ書きだけでOKにしてしまいます。

実際、保育指導案を書くときに時間がかかるのは、文が思い浮かばないときです。

  • やりたいことはあるけど、どう書いて良いか分からない
  • 上手く説明できない
  • 発達に合った適切な表現が思い浮かばない

これらで悩んでいるうちに、時間ばかりが過ぎていきます。

ねらい
◯ねらいの1つは友達との関わりのこと。今日は道具の取り合いがいっぱいあったから

援助
・ゆっくり話を聞く→ゆっくり聞くためにどうする?トラブルの場面で主任の先生に助けを呼ぶ?
・トラブルにならないように何かできる?道具を増やしてみるとか

最初はこのくらいで十分です。

これくらいなら、ちょっと慣れてきたら5分もあれば書けるようになると思いませんか?

大事なのは、文の体裁を整えることではありません。具体的に何をするかが分かることです。

実際に動きながら書く

メモ書きだけで良いので、書いたら次の日の準備をしてしまいましょう。

教材庫に行けば、何か面白い物が見つかるかもしれません。

準備をし、保育のシミュレーションをしていたら、「あ、これも必要だった」と思い浮かぶかもしれません。

思い付いた時点で、メモを増やせば良いんです。

日案は、最初は簡単に書いて、実際に動きながら追加して書きましょう。

数回に分けて書く

これは、ここまで説明してきた通りです。

日案は、最初はメモ書き程度で簡単に書き、実際動きながらメモを追加します。

つまり、数回に分けて書くということです。

最初に書いたことと、追加したメモを見比べてみると、最初に書いたことがちょっと違っているかもしれません。

日案をキッチリ書いて完成させてから次の日の準備に取りかかると、「量が多くて見直しづらい」「面倒になって書き直さない」などのデメリットもあるんです。

もちろん、やみくもに準備すると、的外れになることがあります。

そうならないために、メモ書き程度で良いので、まずは日案を書くところからスタートし、準備は後からです。そして、準備中に思い付いたことを追加して書きます。

日案は、数回に分けて書きましょう。

未完成を受け入れる

これも、日案に対して意識を変えることの1つです。

特に、指導する立場の先生に、未完成を受け入れてほしいのです。

これは、私が先日したツイートです(この記事を書いているのは12月17日)。これまでのツイートの中で反応が1番多かったんですよ。みんな同じように思っているのではないでしょうか。

そして、1度に何個も指摘をすると、余計に分からなくなることもありますよね。

直すのは1カ所ずつです。たとえ、1週間に1つしか改善されなくても、1年経つと50カ所も改善されるんです。

日案は未完成を受け入れましょう。

1年かけて書けるようになるのなら早いものです。

まとめ

日案を10分で書くためのポイントは次の5つです。

  • 日案に対する意識を変える
  • 箇条書きやメモ書きにする
  • 実際に動きながら書く
  • 数回に分けて書く
  • 未完成を受け入れる

集中すると、10分って結構長いんです。

そのうち、普段の日案ではない、研究会で公表するような保育指導案でも「10分で子どもの見取りを書く」「10分でねらいをたてる」「10分で内容を決める」「10分で保育者の援助を書く」ということができるようになってきますよ。

「雑務を集中して終わらせ、10分を作り出す」これを1日2回、2日やれば、研究会の保育指導案だって書き終わります。

日案をダラダラ書くのは止めて、10分で書き終えてしまいましょう

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保育塾代表
2人の娘の父親
公立幼稚園・幼保園・大学の附属幼稚園で勤務の後、保育塾を立ち上げる。
ラッパ吹き。小学生を中心に、20年以上いろんなバンドを指導しています。

保育士・幼稚園教諭のみなさんが、ほんの少しだけ余裕をもって仕事ができたら、プラスの循環が生まれます。

ほんの少しだけ余裕をもって仕事ができたら、ほんの少しだけ子どもが落ち着いて、そうするとまた、ほんの少しだけ余裕ができて、効率良く仕事ができる方法を調べたりして・・・

そんなプラスの循環の始めの一歩、小さな余裕を生み出すお手伝いをしています。あなたが読んだこの記事が、そんな始めの一歩になったら嬉しいです。

ABOUTこの記事をかいた人

管理人のUCHI(うち)といいます。 公立幼稚園、幼保園、大学の附属で働いていた元幼稚園教諭。 現在、島根保育塾代表。仕事を効率化するだけなら簡単です。しかし、保育の質を落とさず(むしろ上げながら)効率化することは、現場を経験した人間でないと、なかなか上手くできません。「保育の質を上げる」「労働時間の短縮」これを両立させるための記事を書いていきます。あなたの園に合わせた方法を知りたい人は、お問い合わせくださいね。