mとか7とか、訳が分からない。
コードを1つずつ覚えるのが面倒。
調べなくてもコードに使われている音が分かる方法はないの?
などと思ったことはありませんか?
この「目指せ!コードマスター」は、
- レパートリーを増やしながら
- コードを少しずつ覚えることができ
- いろんなリズムパターンを身に付けることができる
という、夢のような内容になっています。
第1回「カエルの合唱」と第2回「カタツムリ」、第3回「ぶんぶんぶん」、第4回「しゃぼん玉」、第5回「大きな栗の木の下で」、第6回「きらきらぼし」、第7回「山の音楽家」、第8回「でんでらりゅうば」を終わらせていない人は、そちらの方もご覧ください。
今回は「目指せ!コードマスター」の第9回です。
「コードの音はどのような法則で重なっているか」を考えてから「ハッピー・バースデー・トゥ・ユー」を弾いてみましょう。
いつもよりボリュームが多めです。
実際に弾いて、音を確かめながら読んでくださいね。
コードの音はどのような法則で重なっているか
コードに「m」や「7」がない場合(C、G、B♭など)
Cのコードは、「C」の1文字で次のことを表しています。
Cメジャースケール(ハ長調)の1番目と3番目と5番目の音を重ねる
ド、レ、ミ、ファ、ソ、ラ、シ、ド
C(ド、ミ、ソ)になります。
Fのコードなら
Fメジャースケール(ヘ長調)の1番目と3番目と5番目の音を重ねる
ファ、ソ、ラ、シ♭、ド、レ、ミ、ファ
F(ファ、ラ、ド)になります。
B♭のコードなら
B♭メジャースケール(変ロ長調)の1番目と3番目と5番目の音を重ねる
シ♭、ド、レ、ミ♭、ファ、ソ、ラ、シ♭
B♭(シ♭、レ、ファ)になります。
B♭についている「♭」は、音の高さを表すものです。
「m」や「7」とは違います。
意味は分かっても、「変ロ長調」とか考えると、難しすぎますよね。
音の間隔で考えてみましょう。
メジャースケール(長調)の
1番目の音と3番目の音は「長3度(2音)」
3番目の音と5番目の音は「短3度(1音半)」の間があります。
コードに「m」がついている場合(Am、Emなど)
「m」がついている場合は、マイナースケール(短調)の音を重ねます。
Amだと、Aマイナースケール(イ短調)の1番目と3番目と5番目の音を重ねます。
ラ、シ、ド、レ、ミ、ファ、ソ、ラ
Am(ラ、ド、ミ)
Emだと、Eマイナースケール(ホ短調)の1番目と3番目と5番目の音を重ねます。
ミ、ファ♯、ソ、ラ、シ、ド、レ、ミ
Em(ミ、ソ、シ)
でも、これも音階を考えると難しいので、音の間隔で考えましょう。
マイナースケール(短調)の
1番目の音と3番目の音は「短3度(1音半)」
3番目の音と5番目の音は「長3度(2音)」の間があります。
コードに「7」がついている場合
コードに「7」がついている場合は、マイナースケールの7番目の音が重ねてあります。
「7」の前に書いてあるのがCやG(メジャー)でも、EmやAm(マイナー)でも、とにかく「7」がついている場合は、マイナースケールの7番目の音が重なります。
今はまだ覚えなくても良いですが「M7(メジャーセブン)」というものもあって、そのときには、メジャースケールの7番目の音になります。
ややこしいので、スケール(音階)は載せません。
コードの1番目の音を1音(長2度)下げて、それから1オクターブ上げ、その音を加えたのが「7」です。
G(ソ、シ、レ)の最初の音は「ソ」、「ソ」の1音(長2度)下の音は「ファ」。
この「ファ」を1オクターブ上げて足したのがG7(ソ、シ、レ、ファ)。
C(ド、ミ、ソ)の最初の音は「ド」、「ド」の1音(長2度)下の音は「シ♭」。
この「シ♭」を1オクターブ上げて足したのがC7(ド、ミ、ソ、シ♭)です。
伴奏が付点2分音符の「ハッピー・バースデー・トゥ・ユー」
法則を考えて頭を使ったので、今度は指を動かしましょう。
C7(ド、ミ、ソ、シ♭)が弾きにくい人は、とりあえずCでもOKです。
そのうちC7もできるようになります。
その他のリズムの「ハッピー・バースデー・トゥー・ユー」
もう1つおまけ
今後の予定
次回は、
目指せ!コードマスター(第10回「さよなら」を題材に「自分でコードを選ぶにはどうすればよいか」を考える)です。
どのコードを使えば曲に合うのか、ある程度の法則をお伝えします。
余裕のある人は、次回までに合うコードを試してみてくださいね。
音は「さーよーなーらー(ラーラーソーファー)」です。
その他の記事はこちらです。
最初からじっくり練習するのも、好きな曲の楽譜を見付けるのもOKです。
目指せ!コードマスター(第1回「カエルの合唱」でCFGをマスターする)
目指せ!コードマスター(第2回「カタツムリ」でAmDmをマスターする)
目指せ!コードマスター(第3回「ぶんぶんぶん」でセブンスを考える)
目指せ!コードマスター(第4回「しゃぼん玉」でEmをマスターする)
目指せ!コードマスター(第5回「大きな栗の木の下で」で定番のリズムをマスターする)
目指せ!コードマスター(第6回「きらきらぼし」で定番リズム2をマスターする)
目指せ!コードマスター(第7回「山の音楽家」で「ヘ長調」の曲にコードをつける)
目指せ!コードマスター(第8回「でんでらりゅうば」でB♭Gmをマスターする)
目指せ!コードマスター(第11回「夕焼け小焼け」で3コードを他のコードに置き換える)
目指せ!コードマスター(第12回「ふるさと」でDとBmをマスターする)
目指せ!コードマスター(第13回「大きな古時計」でC6について考える)
目指せ!コードマスター(第14回「ともだち賛歌」右手でコードを弾いてみる)
目指せ!コードマスター(第15回「こいのぼり」伴奏を簡単にする方法をいろいろと考える)
目指せ!コードマスター(第16回「うれしいひなまつり」で短調のコードを考える
目指せ!コードマスター(第17回「かごめかごめ」で「♭5」「sus4」「dim」「aug」を知る)
目指せ!コードマスター(第18回「聖者の行進」で「テンション」を知る)
目指せ!コードマスター(第19回「七つの子」コードを変えるポイントを考える)
目指せ!コードマスター(第20回「まとめ」スケールとコードを一気に覚える)
それから、
ピアノが自由に弾けるようになる!おすすめコード伴奏も参考にしてくださいね。
もっといろんな楽譜がほしい人は
【簡単・無料のピアノ楽譜】コード3つで弾ける童謡・保育の定番曲まとめ
をご覧ください。
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保育塾代表
2人の娘の父親
公立幼稚園・幼保園・大学の附属幼稚園で勤務経験あり。
ラッパ吹き。小学生を中心に、20年以上いろんなバンドを指導しています。保育士・幼稚園教諭のみなさんが、ほんの少しだけ余裕をもって仕事ができたら、プラスの循環が生まれます。
ほんの少しだけ余裕をもって仕事ができたら、ほんの少しだけ子どもが落ち着いて、そうするとまた、ほんの少しだけ余裕ができて、効率良く仕事ができる方法を調べたりして・・・
そんなプラスの循環の始めの一歩、小さな余裕を生み出すお手伝いをしています。