今回は「目指せ!コードマスター」の第12回です。
「ふるさと」を題材に、Gメジャー(ト長調)の曲によく使われるDとBmを覚えてしまいましょう。
実際に弾いて、音を確かめながら読んでくださいね。
この「目指せ!コードマスター」は、
- レパートリーを増やしながら
- コードを少しずつ覚えることができ
- いろんなリズムパターンを身に付けることができる
という、夢のような内容になっています。
第1回「カエルの合唱」と第2回「カタツムリ」、第3回「ぶんぶんぶん」、第4回「しゃぼん玉」、第5回「大きな栗の木の下で」、第6回「きらきらぼし」、第7回「山の音楽家」、第8回「でんでらりゅうば」、第9回「ハッピー・バースデー・トゥ・ユー」、第10回「さよなら」、第11回「夕焼け小焼け」を終わらせていない人は、そちらの方もご覧ください。
3コードで伴奏をつけた「ふるさと」
「3コード」と聞いて「?」が浮かぶ人は、第10回「さよなら」、第11回「夕焼け小焼け」も読んでみてください。
Gメジャースケール(ト長調)のとき、3コードはG(ソ、シ、レ)、C(ド、ミ、ソ)、D(レ、ファ♯、ラ)です。
まずは、3コードで付点2分音符の伴奏をつけた楽譜で、音を確認してください。
分散和音にしたのがこちらの楽譜です。
前奏がほしい人は、最後の4小節を前奏として使ってください。
一部分を他のコードに置き換えた「ふるさと」
「ちょっと物足りないな」という人は、3コードの一部分を、他のコードに置き換えてみましょう。
G(ソ、シ、レ)とBm(シ、レ、ファ♯)は、シとレが共通です。
G(ソ、シ、レ)とEm(ミ、ソ、シ)は、ソとシが共通です。
置き換えてみましょう。
C(ド、ミ、ソ)とAm(ラ、ド、ミ)は、ドとミが共通です。
置き換えてみましょう。
D(レ、ファ♯、ラ)はF♯dim(ファ♯、ラ、ド)と似ていますが、コードネームが難しいので、今回は使っていません。
余裕がある人はF♯dim(ファ♯、ラ、ド)も覚えてください。
「C(ド、ミ、ソ)とEm(ミ、ソ、シ)もOKでしょ。」と思った人のために、もうちょっと説明します。
Cメジャースケール(ハ長調)の音を並べて、それぞれの音の上に2つずつ音を重ねると、次の楽譜のようになりました。
この楽譜の、1番目と4番目と5番目が、曲がCメジャースケール(ハ長調)のときの3コードです。
Fメジャー(ヘ長調)のときも
1番目と4番目と5番目が3コードです。
この1番目と4番目と5番目のコードには名前がついていました。
1番目のコードはトニック。
CメジャーのときはC、FメジャーのときはF、今回の「ふるさと」はGメジャーなのでGのコードがトニックです。
その音階の主役のコードです。
4番目のコードはサブ・ドミナント。
CメジャーのときはF、FメジャーのときはB♭、今回はGメジャーで、Cのコードがサブ・ドミナントです。
サブ・ドミナントは、大事なコードなんだけど、ちょっと不安定です。
5番目のコードはドミナント。
CメジャーのときはG、FメジャーのときはC、今回はDのコードがドミナントです。
ドミナントも大事なコードだけど、不安定で、トニックに帰って落ち着きます。
じゃあ、2番目や6番目のコードは、どうなるんでしょう?
それぞれに、似た仲間がいるんです。
「1番目、6番目、3番目」が仲間。
「4番目、2番目」が仲間。
「5番目、7番目」が仲間です。
Gメジャースケール(ト長調)の場合だと、
「1、6、3」は「G(ソ、シ、レ)、Em(ミ、ソ、シ)、Bm(シ、レ、ファ♯)」
「4、2」は「C(ド、ミ、ソ)、Am(ラ、ド、ミ)」
「5、7」は「D(レ、ファ♯、ラ)、F♯dim(ファ♯、ラ、ド)」
ということになります。
前回は、Cメジャー(ハ長調)の「夕焼け小焼け」だったので、「CのコードをAmやEmに置き換えてみましょう。」と言っていました。
この3つはトニックと仲間達です。
今回は、Gメジャー(ト長調)の「ふるさと」なので、「CのコードはAmと置き換えてみましょう。」と言いました。
この2つはサブ・ドミナントとその仲間です。
「Gメジャーのときに、CのコードのところをEmにしてはいけません」ということではないので、試しにいろいろとやってみてください。
私の好みのコードは次のような楽譜になります。
7小節目は、Amのコードが使ってあります。
元々Dのコードだった部分ですが、試しにAmにしてみました。
楽譜を眺めるだけではなくて、これを叩き台にして、いろいろと試してみてくださいね。
さらに、リズムを変えてみます。
5小節目から6小節目にかけて、コードが1拍ずつで変わっていくので、難しく見えます。
でも、Cのコードから、手の形はそのままで、1つずつ音をずらすだけなので、2~3回弾くと簡単に思えるはずです。
8小節目は、(シ、レ、ソ)を鳴らしてすぐ、手を移動させて、次のシの音は小指で弾くと、後が楽です。
13小節目の3拍目は、Bm7を入れてみました。
難しい人は、Bm7からファ♯の音を無くしてしまうと、13小節目を弾くのが一気に楽になります。
今後の予定
次回は、目指せ!コードマスター(第13回「大きな古時計」でC6について考える)です。
omit3、add9、sus4なども、そのうち登場させます。
興味のある人は、自分で調べてみましょう。
これまでの記事を見ていない人は、そちらも練習してみましょう。
少しずつステップアップして、弾けるようになりますよ。
目指せ!コードマスター(第1回「カエルの合唱」でCFGをマスターする)
目指せ!コードマスター(第2回「カタツムリ」でAmDmをマスターする)
目指せ!コードマスター(第3回「ぶんぶんぶん」でセブンスを考える)
目指せ!コードマスター(第4回「しゃぼん玉」でEmをマスターする)
目指せ!コードマスター(第5回「大きな栗の木の下で」で定番のリズムをマスターする)
目指せ!コードマスター(第6回「きらきらぼし」で定番リズム2をマスターする)
目指せ!コードマスター(第7回「山の音楽家」で「ヘ長調」の曲にコードをつける)
目指せ!コードマスター(第8回「でんでらりゅうば」でB♭Gmをマスターする)
目指せ!コードマスター(第9回「ハッピー・バースデー・トゥ・ユー」で「コードに使われる音の法則」を考える)
目指せ!コードマスター(第10回「さよなら」を題材に「自分でコードを選ぶにはどうすればよいか」を考える
目指せ!コードマスター(第11回「夕焼け小焼け」で3コードを他のコードに置き換える)
目指せ!コードマスター(第14回「ともだち賛歌」右手でコードを弾いてみる)
目指せ!コードマスター(第15回「こいのぼり」伴奏を簡単にする方法をいろいろと考える)
目指せ!コードマスター(第16回「うれしいひなまつり」で短調のコードを考える
目指せ!コードマスター(第17回「かごめかごめ」で「♭5」「sus4」「dim」「aug」を知る)
目指せ!コードマスター(第18回「聖者の行進」で「テンション」を知る)
目指せ!コードマスター(第19回「七つの子」コードを変えるポイントを考える)
目指せ!コードマスター(第20回「まとめ」スケールとコードを一気に覚える)
それから、
ピアノが自由に弾けるようになる!おすすめコード伴奏も参考にしてくださいね。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
もっといろんな楽譜がほしい人は
【簡単・無料のピアノ楽譜】コード3つで弾ける童謡・保育の定番曲まとめ
をご覧ください。
「もっといろいろと知りたい」という方は、