子ども達の歌声が小さくなってしまうのには、いろいろと理由があります。
ピアノが上手く弾けていないかもしれません。
歌っている歌が難しいのかもしれません。
もしそうなら、何度か歌っているうちに、少しずつ慣れて、大きな声で歌えるようになってきます。
でも、もっと違う理由で、いつまで経っても歌いづらい場合があるんです。
この記事では、子ども達の歌声が大きくならない、意外な理由と、その対処法をお伝えします。
もしかすると、ちょっとしたことで、子ども達の歌声が大きく変わるかもしれませんよ。
子ども達の歌声が大きくならない意外な理由とは
子ども達の歌声が大きくならない理由の1つは、
「ガイドがない」ということです。
まだ歌に慣れていないときに、ピアノで伴奏だけ鳴っていて、大人が歌っていなかったら、子ども達は、何を頼りに歌えば良いか分かりません。
これは、当然のことですね。
意外でも何でもありません。
でも、ピアノでメロディーが鳴っていても、大人が歌っていても、似たような状況になってしまう場合があります。
「ガイドがあっても迷ってしまう」または「ガイドが足りない」という状況です。
具体的には、次のような場合があります。
- 歌詞を見て歌いたい子どもがいる
- オクターブ違う鍵盤を弾いている
- 担任が男性
「担任が男性だから声が大きくならない」って言われると、意外ですよね。
誤解の無いように言いますが、私が男性に対して偏見を持っているとかでは無いですよ。
それぞれの場合について、詳しく説明するので、続きを読んでください。
歌詞を見て歌いたい子どもがいる
これは、大人の場合を考えると分かりやすいです。
カラオケに行ったとき、画面に歌詞が出なかったら、大きな声では歌えませんよね。
大きな声で歌うどころか、全く歌えない人もいるのではないでしょうか。
子どもも大人と同じです。
歌詞が書いてあるほうが、安心する子どもがいます。
「字を教えましょう」っていう話ではないですよ。
「それぞれの子どもには特性がある」という話です。
耳から聞いたことを覚えるのが得意な子どももいれば、目で見たものを覚えるのが得意な子どももいます。
でも、子どもが小さいうちは、字を読むことはできませんよね。
歌詞が思い出されるような、絵を描いておきましょう。
たとえば、「にじ」の歌なら、シャベルと、洗濯物と、遠足の絵です。
オクターブ違う鍵盤を弾いている
以前、私の子ども(当時5歳)が、オモチャのピアノを弾きながら、甲高い声で歌を歌っていました。
オモチャのピアノなので、鍵盤の真ん中を弾いても、普通のピアノより1オクターブ高い音が鳴っていたんです。
それに合わせて、いつもより1オクターブ高い声で歌おうとしていましたが、上の音が出ないので、しばらくすると、いつもの高さで歌っていました。
5歳くらいの子どもでも、オクターブの違いって分かるんです。
歌っている声の高さと、弾いているピアノの音の高さが1オクターブ違えば、どちらに合わせて良いか、分からなくなります。
そうすると、当然、大きな声で歌うことはできません。
もちろん、子どもによって、オクターブの違いが全く気にならない子どももいます。
でも、気になって歌えない子どももいます。
ピアノでメロディーを弾くときには、歌と同じ高さの鍵盤を弾きましょう。
担任が男性
ここまで読んできたら、担任が男性の場合に、子どもが歌いづらい理由は分かりますよね。
男性だと、子どもより声が1オクターブ低いからです。
1オクターブ低い音がガイドになってしまうので、歌いづらいんです。
もちろん、それが全然気にならない子どももいます。
でも、いつもみんなをリードして歌い始めるはずの2~3人が、歌いづらくて声が出なかったら、他のみんなも歌いませんよね。
それが積み重なると、歌うときに、あまり声を出さない状況が、普通になってしまいます。
以前、男性が担任しているクラスで、一生懸命に低い声で歌おうとしている子どもを見たことがあります。
当然、そんな低い声で歌うことはできません。
その子どもは、ピアノの音を聞いて歌うように言われると、とても綺麗な、大きな声で歌っていました。
でも、説明されても理解できないこともありますよね。
補助の先生が歌うとか、CDを使うなどしてみましょう。
男性だと、ピアノではなくて、ギターを弾いている人もいます。
ギターでは、主にコードを使った伴奏だけなので、メロディーのガイドは、先生の低い声になってしまいます。
最初はピアノで、ある程度は歌えるようになってから、ギターにすると良いかもしれません。
ギターが良くないと言っているのではないですよ。
ギターにも利点はたくさんあります。
弾きながら動けるし、外にも気軽に持っていくことができます。
ピアノが苦手なら弾けなくても良い!3つの理由と対処法も、合わせてご覧ください。
まとめ
子どもが歌いづらいのは、メロディーのガイドがあっても迷ってしまう場合や、ガイドが足りない場合です。
具体的には、
- 歌詞を見て歌いたい子どもがいる場合
子どもの特性によって、耳で聞いただけでは歌詞を覚えづらい子どもがいます。目で見て分かるように、歌詞を書いたり、歌詞の横に絵を描いたりしましょう。
- オクターブ違う鍵盤を弾いている場合
歌声の高さと、メロディーのガイドになっているピアノの音の高さがオクターブ違うと、歌いづらい子どもがいます。歌声と同じ高さの鍵盤を弾くようにしましょう。
- 男性が担任の場合
男性が担任だと、歌声が1オクターブ低くなります。説明して分かる場合は、ピアノの音に合わせて歌うように言いましょう。補助の先生が歌う、CDを使うなどの、工夫をしましょう。
子どもによって、歌いづらい理由はいろいろです。
この記事に書いてあること以外にも、様々な場合があるでしょう。
個々の子どもに寄り添った対応をしましょうね。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
「もっといろいろと知りたい」という方は、