【すぐ理解できて忘れない】「3つの柱」と「10の姿」の関係をドラクエで考える

「資質・能力の3つの柱」と「幼児期の終わりまでに育ってほしい10の姿」って、ややこしいですよね。

「全体的な計画?5領域?10の姿?言葉が多すぎ!」
「で、結局どれが大事なの?」
などと思って、普段の保育指導案も書けなくなっている人、いますよね。

この記事では、
「資質・能力の3つの柱」
「幼児期の終わりまでに育ってほしい10の姿」
「ねらいと内容」
これらの関係を、ドラクエを使って、分かりやすくたとえています。

この記事を書いているのは管理人うちです(@uchi70794834|Twitter)。
ドラクエとか言ってふざけているのではありません。
いたって真面目です。
文字で読んでも分からない、「3つの柱」と「10の姿」の関係は、ドラクエでたとえると、とても分かりやすくなるんです。

ドラクエを全くやったことがない人にも分かるように書いているので、サクッと読んでみてくださいね。3分もあれば読めます。

保育所保育指針解説に書いてある3つの柱と10の姿

次に示す「幼児期の終わりまでに育ってほしい姿」は、第2章に示すねらい及び内容に基づく保育活動全体を通して資質・能力が育まれている子どもの小学校就学時の具体的な姿であり、保育士等が指導を行う際に考慮するものである。

出典:保育所保育指針解説 第1章 総則 4幼児教育を行う施設として共有すべき事項 (2)幼児期の終わりまでに育ってほしい姿

幼稚園教育要領解説、認定こども園教育・保育要領解説にも、同じように書いてあります。

これを読んだだけで、ダメージを受ける人もいますよね。
で、頑張っても分からないから、保育指針解説を読まなくなります。

引用した文章では、
幼児期の終わりまでに育ってほしい姿
ねらい及び内容
資質・能力
3つの言葉がコンパクトな文章にまとめてあります。
短くまとめてあっても、とても難しいです。

保育所保育指針解説に書いてあることをドラクエにたとえると

幼児期の終わりまでに育ってほしい姿

幼児期の終わりまでに育ってほしい姿」は、
ドラクエでたとえると
ラスボスと戦うまでになっておきたい主人公の姿」です。

実際の指導では、「幼児期の終わりまでに育ってほしい姿」が到達すべき目標ではないことや、個別に取り出されて指導されるものではないことに十分留意する必要がある。

出典:保育所保育指針解説 第1章 総則 4幼児教育を行う施設として共有すべき事項 (2)幼児期の終わりまでに育ってほしい姿

「幼児期の終わりまでに育ってほしい姿」って、到達すべき目標ではないんです。

「ラスボスと戦うためには、絶対にレベル100になってないとダメ」ということはありません。レベル80でも倒せます。

というのと同じことです。

※保育の現場で「レベル」という言葉はいかがなものか。という話もありますが、今は分かりやすいように、あえて「レベル」という言葉を使っています。

ねらい及び内容

ねらい」は、
ドラクエでたとえると
ゲーム中にたくさんある、小さいイベントをクリアする頃の姿」です。

ゲーム中には、
「洞窟の奥に宝箱があって、その中にある鍵を手に入れる」とか
「ある村の人達に頼まれて、村はずれに出てくる魔物を倒す」などのイベントがあります。

「そのイベントをクリアするためには、このくらい強くなってないといけないだろうな」というのが、保育で言うと「ねらい」です。

これも、「絶対この強さじゃないとダメ」ということはありません。少しくらい不安があっても、イベントはクリアできます。反対に、用心深くて、必要以上にレベルを上げてからイベントに向かう人もいます。

「ゲームでのイベント」は、
保育で言うと
「週や月などの区切り、行事など」です

内容」は、
ドラクエでたとえると
イベントをクリアできるレベルになるための準備」です。

「モンスターを倒しながらレベルを上げて、お金を手に入れ、武器や装備を調える」などです。

資質・能力

資質・能力」は
ドラクエでたとえると
運の良さ・素早さ・攻撃力・防御力など」です。

ゲームでは、レベルを上げると、素早さや攻撃力がアップします。

全部の言葉を並べてみると

  • 幼児期の終わりまでに育ってほしい姿」→「ラスボスと戦うまでになっておきたい主人公の姿」
  • ねらい」→「ゲーム中にたくさんある、小さいイベントをクリアする頃の姿」
  • 内容」→「イベントをクリアできるレベルになるための準備」
  • 資質・能力」→「運の良さ・素早さ・攻撃力・防御力など」

図で表してみると

まとめ

まとめというか、最後は保育所保育指針解説の文章を、もう1回読んでみてください。

次に示す「幼児期の終わりまでに育ってほしい姿」は、第2章に示すねらい及び内容に基づく保育活動全体を通して資質・能力が育まれている子どもの小学校就学時の具体的な姿であり、保育士等が指導を行う際に考慮するものである。

出典:保育所保育指針解説 第1章 総則 4幼児教育を行う施設として共有すべき事項 (2)幼児期の終わりまでに育ってほしい姿

普段から、ラスボスと戦うときの姿(理想)を意識しても、遠すぎますよね。普段は、目の前にあるイベントに調度良い位の姿を意識しましょう。

この記事に関連している記事はコチラ
「ドラクエとか言われると、余計にややこしい」という人は、普通に書いた記事を読んでみてください。
「3つの柱」「5領域」「10の姿」と「ねらい」との関係
伝わりやすい保育指導案の書き方【ねらいと内容の違いを自信をもって説明する】

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
「もっといろいろと知りたい」という方は、
ホームページや、このサイトの記事が一覧になったサイトマップをご覧ください。

また、この記事のように、「難しいことがシンプルに分かる」研修・ワークショップを受けてみたい人は、お問い合わせから気軽にご相談ください。

ABOUTこの記事をかいた人

管理人のUCHI(うち)といいます。 公立幼稚園、幼保園、大学の附属で働いていた元幼稚園教諭。 現在、島根保育塾代表。仕事を効率化するだけなら簡単です。しかし、保育の質を落とさず(むしろ上げながら)効率化することは、現場を経験した人間でないと、なかなか上手くできません。「保育の質を上げる」「労働時間の短縮」これを両立させるための記事を書いていきます。あなたの園に合わせた方法を知りたい人は、お問い合わせくださいね。