今回は「目指せ!コードマスター」の第18回です。
「テンション」について、ちょっとだけ説明します。
詳しく説明すると、読むのが大変で嫌になるから、ちょっとだけです。
文章を読むよりも、実際に音を出して、少しずつ覚えていきましょう。
この「目指せ!コードマスター」は、
- レパートリーを増やしながら
- コードを少しずつ覚えることができ
- いろんなリズムパターンを身に付けることができる
という、夢のような内容になっています。
第1回「カエルの合唱」と第2回「カタツムリ」、第3回「ぶんぶんぶん」、第4回「しゃぼん玉」、第5回「大きな栗の木の下で」、第6回「きらきらぼし」、第7回「山の音楽家」、第8回「でんでらりゅうば」、第9回「ハッピー・バースデー・トゥ・ユー」、第10回「さよなら」、第11回「夕焼け小焼け」、第12回「ふるさと」、第13回「大きな古時計」、第14回「ともだち賛歌」、第15回「こいのぼり」、第16回「うれしいひなまつり」、第17回「かごめかごめ」を終わらせていない人は、そちらの方もご覧ください。
3コードで伴奏をつけた「聖者の行進」
今回は、「テンション」が難しいので、一番親しみやすいCメジャースケール(ハ長調)の楽譜にしています。
3コードを覚えていますか?
Cメジャースケール(ハ長調)の「3コード」はC(ド、ミ、ソ)、F(ファ、ラ、ド)、G(ソ、シ、レ)です。
なぜこのコードになるのかは、第10回「さよなら」、第11回「夕焼け小焼け」、第12回「ふるさと」を読むと分かります。
まずは、簡単な楽譜で、音を確認してみましょう。
「目指せ!コードマスター」の、最初から順番に頑張ってきた人にとっては、簡単すぎますね。
今回は、「テンション」も登場するので、右手でコードを弾くことにします。
左手の低い音が多すぎると、うるさくなったり重たくなったりするからです。
楽譜の1段目は、左手も右手も、両方とも音が重なっていますが、落ち着きましょう。
両方ともコードの音だけです。
「スウィング」と書いてあるので、8分音符や8分休符があるところは、いつもと少しだけリズムが変わります。
たとえば、4小節目の3、4拍目は、「タタンタ」ではなくて「ダァダンンダ」みたいな感じのリズムにします。
3連符にまでするとやり過ぎです。
次の楽譜は、さらに右手で弾く音が増えるので、今の時点で左手の音を覚えてしまうくらい頑張ってみてください。
テンションの意味
「テンション」というのは、英語で「緊張」という意味です。
音がきれいに重なっているところに、基本のコード以外の音が入ってくると、緊張感のある音になります。
基本のコード以外の音が、「テンション」とか「テンション・ノート」と呼ばれています。
「ドレミファソラシド~」と音を並べて、順番に数字を当てはめます。
「ド」の音の上に、お団子のように音を重ねると、3番目、5番目、7番目、9番目、・・・というように音が重なっていきますね。
C(ド、ミ、ソ)は1番目と3番目と5番目の音。
これは基本のコードです。
これに、6番目の音を加えた6th(C6)や、7番目の音を加えた7th(CM7、C7)も基本のコードです。
9番目、11番目、13番目の音が入ってくると、「テンション」と呼ばれます。
「シーメジャー・セブンス(シャープド・イレブンス)」「ディー・シックス(ナインス)」と読みます。
( )の中に書かれている数字が「テンション」になっています。
全種類の「テンション」を書くと、ややこしくて見るのが嫌になるので、今回は書きません。
テンションを使った「聖者の行進」
「テンション」は、普段の保育で使う楽譜には、出てこないでしょう。
でも、この記事は「目指せ!コードマスター」なので、「テンション」も登場させてみました。
「テンション」が使ってあると、曲が格好良くなるんです。
といっても、今回の場合は最後にしか使ってありませんけど。
これまでは出てこなかったメジャーセブンスも、たくさん使ってあります。
メジャーセブンスは、「C△7」「CM7」「CMaj7」と表記されます。
音が多くて大変ですね。
でも、3コードで弾いたときの楽譜に、音が一つ足してあるだけです。
雰囲気は一気に変わります。
続けて弾けなくてもかまいません。
一部分だけでも音を出して確認してみてください。
今後の予定
次回は、目指せ!コードマスター(第19回「七つの子」コードを変えるポイントを考える)です。
楽譜としては、次回で一区切りです。
保育の現場では、これくらい弾けたら十分過ぎます。
第20回では、これまでやってきたスケールとコードを、一気に覚えられるように、まとめます。
あまり高度なことをやっても、保育には関係ないので、「目指せ!コードマスター」は第20回で終わりです。
でも、「もっといろんな曲の楽譜がほしい」という声があったので、「おまけ」という形で、何曲かまとめました。
【簡単・無料のピアノ楽譜】コード3つで弾ける童謡・保育の定番曲まとめ
をご覧ください。
これまでの記事を見ていない人は、そちらも練習してみましょう。
少しずつステップアップして、弾けるようになりますよ。
目指せ!コードマスター(第1回「カエルの合唱」でCFGをマスターする)
目指せ!コードマスター(第2回「カタツムリ」でAmDmをマスターする)
目指せ!コードマスター(第3回「ぶんぶんぶん」でセブンスを考える)
目指せ!コードマスター(第4回「しゃぼん玉」でEmをマスターする)
目指せ!コードマスター(第5回「大きな栗の木の下で」で定番のリズムをマスターする)
目指せ!コードマスター(第6回「きらきらぼし」で定番リズム2をマスターする)
目指せ!コードマスター(第7回「山の音楽家」で「ヘ長調」の曲にコードをつける)
目指せ!コードマスター(第8回「でんでらりゅうば」でB♭Gmをマスターする)
目指せ!コードマスター(第9回「ハッピー・バースデー・トゥ・ユー」で「コードに使われる音の法則」を考える)
目指せ!コードマスター(第10回「さよなら」を題材に「自分でコードを選ぶにはどうすればよいか」を考える
目指せ!コードマスター(第11回「夕焼け小焼け」で3コードを他のコードに置き換える)
目指せ!コードマスター(第12回「ふるさと」でDとBmをマスターする)
目指せ!コードマスター(第13回「大きな古時計」でC6について考える)
目指せ!コードマスター(第14回「ともだち賛歌」右手でコードを弾いてみる)
目指せ!コードマスター(第15回「こいのぼり」伴奏を簡単にする方法をいろいろと考える)
目指せ!コードマスター(第16回「うれしいひなまつり」で短調のコードを考える
目指せ!コードマスター(第17回「かごめかごめ」で「♭5」「sus4」「dim」「aug」を知る)
目指せ!コードマスター(第20回「まとめ」スケールとコードを一気に覚える)
それから、
ピアノが自由に弾けるようになる!おすすめコード伴奏も参考にしてくださいね。
もっといろんな楽譜がほしい人は
【簡単・無料のピアノ楽譜】コード3つで弾ける童謡・保育の定番曲まとめ
をご覧ください。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
「もっといろいろと知りたい」という方は、