みなさんは、子ども達の前でピアノを弾くまでに、どれくらいの時間、練習していますか?
コードさえ分かれば、初見でも、ある程度はピアノを弾くことができるようになります。
子ども達に「これ歌いたい。」と言われたとき、「練習してからね。」って言わなくてもすみますよ。
この「目指せ!コードマスター」は、
- レパートリーを増やしながら
- コードを少しずつ覚えることができ
- いろんなリズムパターンを身に付けることができる
という、夢のような内容になっています。
今回は「カタツムリ」を弾きながら、AmDmの2つのコードを覚えましょう。
CGのコードも出てきますが、第1回「カエルの合唱」でマスターしているはずです。
まだの人は、先に第1回「カエルの合唱」を読んでください。
伴奏付きの楽譜を載せているので、できればパソコンで見てくださいね。
伴奏が2分音符の「カタツムリ」
まずは、伴奏が2分音符の「カタツムリ」です。
前奏をつけたいときには、この楽譜の、最後の2小節を前奏にしてください。
この楽譜も「転回形」を使っています。
弾けるのであれば、「転回形」でないAm(ラ、ド、ミ)やDm(レ、ファ、ラ)なども、試してみてください。
自分が弾きやすいように、いろいろと変えて弾いてみましょう。
また、「このコードが絶対に正解」というものではないので、他のコードも試してみてください。
伴奏の形を変えた「カタツムリ」
今度は違う伴奏で弾いてみましょう。
コードは先程と同じで、リズムを変えただけです。
リズムを変えただけなので、少し練習すればできるはずです。
裏拍を使って伴奏ができると、簡単なコードを弾いているだけなのに、雰囲気が大きく変わります。
頑張って練習して、ぜひマスターしてください。
AとDではなくてAmとDmになる理由
C(ド、ミ、ソ)、F(ファ、ラ、ド)、G(ソ、シ、レ)のときは「m」がないのに、
Am(ラ、ド、ミ)、Dm(レ、ファ、ラ)のときは「m」があるのはなんで?
という人のために、簡単に説明をします。
「m」は「マイナー」と読みます。
メジャースケール(長調)とマイナースケール(短調)の「マイナー」です。
「Am」についている「A」というのは、「ラ」の音です。
「ラ」から始まるメジャースケール(長調)は「ラ、シ、ド♯、レ、ミ、ファ♯、ソ♯、ラ」。
Aメジャースケール(イ長調)の中に出てくる、1番目、3番目、5番目の音を重ねたのが、Aのコード(ラ、ド♯、ミ)です。
「ラ」から始まるマイナースケール(短調)は、「ラ、シ、ド、レ、ミ、ファ、ソ、ラ」。
Aマイナースケール(イ短調)の中に出てくる、1番目、3番目、5番目の音を重ねたのが、Amのコード(ラ、ド、ミ)です。
同じように、
Dメジャースケール(ニ長調)の1番目、3番目、5番目の音を重ねたのが、Dのコード(レ、ファ♯、ラ)で、
Dマイナースケール(ニ短調)の1番目、3番目、5番目の音を重ねたのが、Dmのコード(レ、ファ、ラ)です。
カタツムリの伴奏に、A(ラ、ド♯、ミ)やD(レ、ファ♯、ラ)を、「使ってはいけない」ということはありません。
試しにドやファに♯をつけて弾いてみてください。
不思議な音の響きになるはずです。
今後の予定
次回は、
目指せ!コードマスター(第3回「ぶんぶんぶん」でセブンスを考える)です。
出てくるコードはC(ド、ミ、ソ)とG7(ソ、シ、レ、ファ)の転回形(シ、レ、ファ、ソ)です。
余裕のある人は、第3回の楽譜を見る前に、自分で「ぶんぶんぶん」のメロディーに、コードで自由に伴奏をつけてみてくださいね。
今回ややこしく感じてしまった人は、もう1回始めから、しっかり身に付けましょう。
目指せ!コードマスター(第1回「カエルの合唱」でCFGをマスターする)
反対に、さらに先に進みたい人は、
目指せ!コードマスター(第4回「しゃぼん玉」でEmをマスターする)
目指せ!コードマスター(第5回「大きな栗の木の下で」で定番のリズムをマスターする)
目指せ!コードマスター(第6回「きらきらぼし」で定番リズム2をマスターする)
目指せ!コードマスター(第7回「山の音楽家」で「ヘ長調」の曲にコードをつける)
目指せ!コードマスター(第8回「でんでらりゅうば」でB♭Gmをマスターする)
目指せ!コードマスター(第9回「ハッピー・バースデー・トゥ・ユー」で「コードに使われる音の法則」を考える)
目指せ!コードマスター(第10回「さよなら」を題材に「自分でコードを選ぶにはどうすればよいか」を考える
目指せ!コードマスター(第11回「夕焼け小焼け」で3コードを他のコードに置き換える)
目指せ!コードマスター(第12回「ふるさと」でDとBmをマスターする)
目指せ!コードマスター(第13回「大きな古時計」でC6について考える)
目指せ!コードマスター(第14回「ともだち賛歌」右手でコードを弾いてみる)
目指せ!コードマスター(第15回「こいのぼり」伴奏を簡単にする方法をいろいろと考える)
目指せ!コードマスター(第16回「うれしいひなまつり」で短調のコードを考える
目指せ!コードマスター(第17回「かごめかごめ」で「♭5」「sus4」「dim」「aug」を知る)
目指せ!コードマスター(第18回「聖者の行進」で「テンション」を知る)
目指せ!コードマスター(第19回「七つの子」コードを変えるポイントを考える)
目指せ!コードマスター(第20回「まとめ」スケールとコードを一気に覚える)
を読んでください。
また、
も参考にしてくださいね。
もっといろんな楽譜がほしい人は
【簡単・無料のピアノ楽譜】コード3つで弾ける童謡・保育の定番曲まとめ
をご覧ください。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
「もっといろいろと知りたい」という方は、