ルールのあるゲーム、雨の日にも室内で遊べるゲームとして、手軽に楽しめる椅子取りゲーム。でも、とにかく待ち時間が長いですよね。
今回は、子どもを待たせない椅子取りゲームの遊び方を10通り紹介します。クラスの実態に合わせて取り入れてくださいね。
子どもを待たせない「イス取りゲーム」のアレンジとは
子どもを待たせない「イス取りゲーム」にアレンジするために、基本的に次のようなことを考えましょう。
- 年齢に合わせてルールを変える
- ゲームの展開を早くする
- 「待っている」と思わせない
では、一つずつ具体的に説明しますね。
年齢に合わせてルールを変える
ルールを守って、勝敗のある遊びを楽しめるようになるのは、5歳を過ぎた頃からですよね(できることと楽しめることは違います)。ルール、勝敗のあるイス取りゲームは、あまり小さい頃からやっても面白くないんです。
「イスに座れなかった場合、遊びに参加できなくなる」というルールが理解できていないとしたら、「意味も分からずに仲間に入れてもらえなくなった」ということになります。ルールが分かっていたとしても、イスに座れた喜びよりも、座れなかったショックのほうが大きいです。
イス取りゲームでは、勝者は一握り。大部分が敗者となる過酷なルールです。しかも、負けた上にひたすら待たないといけないという罰ゲーム付き・・・。これって本当に楽しいんでしょうか?
年齢が低く、「座れない場合、参加できなくなる」というルールを楽しめないのなら、イス取りゲームの楽しい要素だけを取り入れましょう。
イス取りゲームで楽しいのは・・・
- 音楽に合わせて歩くこと
- 音楽が止まったら自分も止まること
主にこの2つでしょう。
アレンジその1 自由に歩く
イスを使わず、音楽に合わせて子どもが好きなように歩きます。ゆっくり、速く、跳ねるようになどなど。テンポに合わせる必要もありません。
カエルの合唱が流れてくればカエルになるし、カタツムリの曲が流れるとカタツムリになって歩けばいいんです。イスを使わないのでイス取りゲームとは呼べませんけどね。
アレンジその2 線や道の上を歩く
音楽に合わせて、床に描いた線路や道路の上を歩いてみましょう。交通事故にならないように気をつけて。これもイスを使わないのでイス取りゲームではありませんけど。
アレンジその3 プールで歩く
プールの中で、ワニやライオンになって歩きますよね。あれに音楽を付けてみましょう。水の中でテンポに合わせて歩くのは大変で、また違った面白さがあります。
もちろん、安全には十分に配慮した上で試してください。
アレンジその4 全員座れるようにする
- イスに沿って歩く
- 前の人と同じようなテンポで歩く
- 音楽が止まったらイスに座る
子どもの数とイスの数を同じにして、全員座れるようにしても、ルールはちゃんとあります。子どもが小さいうちはこれで十分です。みんなで同じことをする楽しさ、友達と一緒に座る嬉しさを感じることができます。
アレンジその5 座れなくても続けて参加できるようにする
イスの数を、2~3人が座れなくなる程度にしてスタートします。でも、それ以上イスを減らさずにイス取りゲームをします。座れなかった子どもには、「よーし、次は座るぞ。」などと言って、次も続けて参加できるようにすると、延々と楽しむことができます。イスの数を減らす手間もありません。
同じ子どもばかりが続けて座れないようなら、その子が座りやすいタイミングで音楽を止めるなどの配慮をしましょう。
ゲームの展開を早くする
待っている時間を短くするために、ゲームの展開を早くしましょう。
アレンジその6 3~4回で1ゲームを終わらせる
少しずつイスを減らすと、参加している子どもは長い間楽しむことができます。でも、待っている子どもの気持ちはどうでしょう。あなたは、いつも待ってばかりの子どもがいることを把握していますか?
イス取りゲームを始めたばかりの頃は、ルールやゲームの流れを理解することが難しいです。慣れるように、1ゲームを短くして、繰り返しやってみましょう。待ち時間も短くなります。
アレンジその7 最後の一人までやらない
これは、すでに取り入れている人も多いのではないでしょうか。椅子取りゲームを最後の1人までやると、残りの全員が敗者になります。残り4人でやめたとすると、勝者が4人に増えるし、待ち時間も少し短くなります。
「待っている」と思わせない
アレンジその8 復活できるルールを作る
何かをきっかけに、待っている子どもが復活できるようにしてみましょう。
たとえば、サイコロを振って、減らすイスの数を決めます。残ったイスの数と同じか、それ以上の数字がでたらゲーム終了です。このとき、「6が出たらイスを減らさずに、待っている子どもが6人復活し、イスを6つ戻す」などのルールを付け加えてみましょう。
最初に抜けた子どもから順に復活できるようにすると、待っている間も、サイコロの目で何が出るか、盛り上がりますよ。
アレンジその9 待っている子ども達が別の椅子取りゲームをする
待っている子ども達は、普通のイス取りゲームをしている隣で、別のイス取りゲームを始めてしまいましょう。アレンジ4やアレンジ5で紹介したような、イスが減らないイス取りゲームです。
安全のため、十分なスペースがあるところでやりましょう。
アレンジその10 実況中継をする
待っている間もイス取りゲームを楽しめるように、実況中継をしてみましょう。
Aちゃんが椅子取りゲームを上手だとしたら、「Aちゃんの座り方には、一体どんな秘密があるんでしょう?」などと言ってみましょう。みんながAちゃんの座り方を参考にしようと、よく見るようになります。
「Bちゃんに応援されて、Cちゃんが張り切っています。」などと言えば、Bちゃんはもっと応援を頑張るでしょう。
実況中継をするときは、ピアノを弾きながらよりも、CDなどで音楽を流す方がやりやすいですよね。「子どもが育つには何をするべきか」を考えると、ピアノを弾かない方がいい場合も出てきます。
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まとめ
椅子取りゲームでは、子ども達が必要以上に待たなくてもいいように、次のことを試してみましょう。
年齢に合わせてルールを変える
- アレンジ1 自由に歩く
- アレンジ2 線や道路の上を歩く
- アレンジ3 プールで歩く
- アレンジ4 全員座れるようにする
- アレンジ5 座れなくても続けて参加できるようにする
ゲームの展開を早くする
- アレンジ6 3~4回で1ゲームを終わらせる
- アレンジ7 最後の1人までやらない
「待っている」と思わせない
- アレンジ8 復活できるルールを作る
- アレンジ9 待っている子ども達が別の椅子取りゲームをする
- アレンジ10 実況中継をする
いかがでしたか?
「イス取りゲームを通常のルール通りする」だと、子どもの発達により、楽しく感じられないことがあります。ルールの方を子どもに合わせて、楽しく遊びましょうね。
イス取りゲームに限らず、子どもの発達に合わせた遊び方をすることが、とても大事です。他の遊びについての記事もチェックしてくださいね。
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