【保護者の心をつかむ】保育所・幼稚園のおたより(9月)の文例50選をまとめて公開

「9月って秋だよね。でも暑いんだけど、何を書いたらいい?」「書き出しはいいとして本題にどうやってつなげよう。」などで悩んでいる、保育所・幼稚園の先生方、今日で全部解決です。

この記事では、保育所・幼稚園のおたよりにぴったりな書き出し方を紹介しています。

 

おたよりの書き出しは、基本的に

  1. 季節のあいさつ
  2. 子どもの様子

の順番です。

まずそこを押さえておきましょう。

 

おたよりの書き出しができるかどうかは「慣れ」です。

保育指導案は、発達やこれまでの子どもの姿など、いろいろなことを考慮しないといけないので難しいですよね。

でも、おたよりは、いろんな例文を見て、自分が担任している子ども達の姿に合わせて、例文をちょっと変えるだけです。この記事に書いてある「季節のあいさつ」と「子どもの様子」を組み合わせて使ってくださいね。

組み合わせた後に、少しずつ自分の言葉に変えていきましょう。

そのうち、全部自分の言葉で書けるようになってきます。

 

季節のあいさつ(9月)の文例

天気のことを伝えたいとき

  • 9月になっても暑い日が続きます。
  • 残暑はまだまだ厳しいですね。
  • そこかしこに秋を感じられるようになってきました。
  • 昼間は暑いですが、朝晩はかなり涼しくなりましたね。
  • 9月も半ばを過ぎ、やっと暑さも落ち着いてきました(和らいできました・しのぎやすくなりました)。
  • 寒暖の差が激しい今日この頃です。
  • 空が澄み渡り、秋になったことを感じられます。
  • ここのところ、日差しが穏やかになってきましたね。
  • いつの間にか、ずいぶん秋らしい気候になりました。

「9月イコール秋」ではないですよね。「時候の言葉は・・・」と考える必要もありません。9月になってからの天気を、そのまま書けばいいんです。「9月になっても、いつまでも夏みたいだと思ってたら、なんかあっという間に涼しくなったよね。」を、保護者向けに、もう少し丁寧に書くだけです。

 

植物や生き物の様子を伝えたいとき

  • みんなで種をまいたコスモスの花が、もうすぐ咲きそうです。
  • 夏休み明けの子ども達を待っていたかのように、畑のナスが食べ頃になりました。
  • 花壇のマリーゴールドがキレイに咲いています。センチュウの被害を減らせるので、花壇の縁取りとして植えるといいらしいですよ。
  • 今年もサツマイモがたくさん採れそうです。
  • 先日、園庭でアカガエルが見つかりました。

 

植物の様子を伝えたいときも、天気と同じで今現在の様子をそのまま書けばいいです。「もうすぐ咲きそうだな」というものでも、季節を感じることができますね。

オオカマキリメジロオニヤンマなど、見つかった生き物を書けば、いくらでも文が書けますよ。どの生き物が見つかっても、それが季節の生き物です。

一応注意をしておきますが、地域による違いがあるので、植物や生き物の実際の様子を見て書いてくださいね。

生き物は、ものすごく苦手な人もいるので、あまりリアルな表現は避けた方が無難かもしれません。

 

季節のあいさつを少し丁寧にするとき

おたよりの書き出しは、基本的に

  1. 季節のあいさつ
  2. 子どもの様子

の順番で書きます。

 

でも、一般的な手紙などは次のように書きますよね。

初秋の候、貴社ますますご繁栄のこととお慶び申し上げます。平素は当店を御利用いただき御厚情のほど、心より御礼申し上げます。

先程まで例をあげていた、天気のことや、植物の様子は、「初秋の候」の部分です。ということは、その後の「貴社ますます~」とか、「平素は当店を~」の部分は、普段のクラス便りには書いてない人も多いということです。

おたよりを丁寧に書きたいときには、もう少し書き加えましょう。

「貴社ますます ~」の部分を書きたいのなら、保護者のことに気持ちを向けていることが分かる文にします。

「平素は当店を~」の部分は、保護者へのお礼です。

  • 夏休み中の生活はいかがでしたでしょうか。
  • 天気予報によると、今後急に涼しくなるそうです。体調にはお気をつけください。
  • 奉仕作業にご協力いただき、ありがとうございました。気持ち良く2学期を迎えることができます。
  • おかげさまで、子ども達みんなが元気で暑い夏を乗り切ることができました。

かしこまってしまうと難しいですね。最近お世話になったことにお礼を言うと、書きやすいです。

 

子どもの様子(9月)の文例

子どもの様子は、できれば、季節のあいさつや、保護者へのお礼と関連付けましょう。

たとえば、

季節のあいさつで涼しくなってきたことを伝えたら、「涼しい中でも元気がよすぎて汗をかくまで遊んでいる」などのエピソードを書く。

季節のあいさつで「植物」のことを取り上げたら、子どもの様子では、「植物」に対しての、子どもの言葉を取り上げる。

先月の奉仕作業に対するお礼を書いたら、「奉仕作業のおかげで、子どもにこんな姿が見られた」ということを書く。

という具合です。

というよりも、子どもの姿で「これは伝えたい」というものを見付けたら、その時の天気や植物の様子を言葉にすれば上手くいくかもしれません。保護者がお便りで知りたいのは、天気ではなく子どもの様子です。

 

天気のことを伝えた文に続く子どもの様子

  • 涼しくなり、園庭で遊ぶ姿が増えてきました。
  • 園外に出かけることを楽しみにしていた子ども達。今月は、たくさん散歩して、いろんな発見をしていこうと思います。
  • 暑くて出かけることができなかった8月の分も、まとめて動いているかのようです。
  • 夏休み明け、初日の遊びはリレーが始まりました。9月になっても、相変わらず汗だくの子ども達です。
  • 心地よい天気の中、砂場でゆったり遊ぶことが最近のお気に入りです。
  • 「9月は秋だよ。」「秋は暑くないよ。今日は暑いから夏だよ。」という会話が聞こえてきました。
  • お昼寝もエアコン無しで、気持ち良くできるようになってきました。

 

植物や生き物について書いた文に続ける子どもの様子

  • 「咲くまで見てる」と、毎日何十分も眺めている子どももいます。この気持ちが大事なんですよ。
  • 収穫が楽しみで、毎日畑に行って大きさを確認している子ども達です。
  • どうやって食べるか、みんな真剣に話し合っています。本日、3回目の話し合いで、やっと決まりました。
  • 花の前で撮影会が始まり、その後、みんなでカメラを作りました。
  • 怖くて触れないので大騒ぎです。でも興味津々で、捕まえてもいないのに、飼う準備が始まりました。
  • あっという間に子ども達が寄ってきて、ジッと◯◯を眺めています。

 

季節のあいさつを少し丁寧にした文に続ける文

  • 元気いっぱいの子どもの様子から、ご家庭でも伸び伸びと過ごしていらしたことが想像されます。
  • 最近、気温の変化を肌で感じているのか、おうちごっこに布を使う姿が多く見られるようになってきました。園の方でも、体調に気をつけて過ごしていきたいと思います。
  • 修復していただいた砂場と築山は、2学期初日からさっそく掘り返しました。保護者のみなさんのおかげで思い切り遊べます。2学期、どんな姿が見られるのか、楽しみにしてくださいね。
  • みんな元気いっぱいで、気持ちも遊びも運動会に向かっています。いつ止まるんだというくらい走り続けている子ども達です。

 

それぞれの記事につなげる言葉

おたよりの書き出しができても、それぞれの記事につなげる言葉で手が止まることがありますよね。月初めにお便りを出す場合と、月の途中でお便りを出す場合の、両方の例をあげておきます。

 

月初めの場合

  • では、他にも先月見られた姿を紹介します。
  • 先月は次のような姿もありました。
  • 9月には、どんな姿が見られるのか楽しみですね。
  • 9月は次のような予定となっています。
  • 今月のねらいや予定は次の通りです。

 

月中頃や月終わりの場合

  • 9月には、他にもいろいろなことがありましたよ。
  • 9月は他にも素敵な姿がたくさんありました。
  • 他にも、次のようなことが育ちましたよ。
  • それでは、9月に見られた子ども達の姿を、他にも紹介していきますね。
  • 9月の素敵なエピソードを、続けて紹介します。

 

それぞれの文をつなげると

これまで紹介した、それぞれの文をつなげてみますね(さらに追加した表現もありますが)。自分でつなげるときは、書きやすいように、適当に変えながらつなげてみてください。

あくまでも、主となるのは子どもの姿です。子どもの姿、発言を中心にして、前後の文をつなげていきましょう。

 

  • 9月になり、そこかしこに秋を感じられるようになってきましたね。園庭では、数年前に植えた「数珠玉」が、やっと子ども達が遊べるくらいに増えてきました。みなさん、園庭のどこにあるかご存じですか?数珠玉を見付けた子ども達は、お金として使い始めました。この先、他にどのような遊び方が登場するのでしょうか。9月の遊びも楽しみです。

 

  • 9月になっても暑い日が続きます。「9月は秋だよ。」「秋は暑くないよ。今日は暑いから夏だよ。」という会話が聞こえてきました。9月は秋でしょうか?2学期も、子ども達がいろいろなことに興味をもち、たくさん考えながら生活できるようにしていきます。今月の予定は次の通りです。

 

  • ここのところ、昼間は暑いですが、朝晩はかなり涼しくなりましたね。天気予報によると、今後急に涼しくなるそうです。体調にはお気をつけください。子ども達は、気温の変化を肌で感じているのか、おうちごっこに布を使う姿が多く見られるようになってきました。園の方でも、体調に気をつけて過ごしていきたいと思います。今月もよろしくお願いします。

 

  • 9月も半ばを過ぎ、やっと暑さも和らいできました。今年もサツマイモがたくさん採れそうです。収穫が楽しみで、毎日畑に行って大きさを確認している子ども達です。焼き芋の日にお手伝いをしていただく保護者のみなさん、よろしくお願いいたします。それでは、9月に見られた子ども達の姿を、他にも紹介していきますね。

 

  • 花壇のマリーゴールドがキレイに咲いています。先日は花の前で撮影会が始まり、その後、みんなでカメラを作りました。いろんなカメラができたので、それぞれのカメラを撮る撮影会も始まりました。そして、もっといいカメラを作り始めて、さらにそれをカメラで撮ってと、遊びは尽きません。9月に見られた素敵な姿、他にもたくさんありましたよ。

 

  • 残暑がまだまだ厳しいこの頃です。みなさんいかがお過ごしでしょうか?夏休みに修復していただいた砂場と築山は、2学期初日からさっそく掘り返しました。保護者のみなさんのおかげで思い切り遊べます。2学期、どんな姿が見られるのか、楽しみにしてくださいね。

 

  • いつの間にか、ずいぶん秋らしくなりましたね。子ども達は先日、園庭でアカガエルを見つけ、怖くて触れないので大騒ぎでした。でも興味津々で、捕まえてもいないのに飼う準備を始め、住人のいない飼育ケースが保育室に飾ってあります。その日からは、生き物探しに夢中な子ども達です。9月には、他にもいろいろなことがありましたよ。

 

まとめ

おたよりの書き出しは、基本的に

  1. 季節のあいさつ
  2. 子どもの様子

の順番です。

ちょっと丁寧に書きたいときには、保護者への気遣いやお礼の言葉も書き加えます。

本当に大事なのは、「こんな風に育ったよ」「こんな姿があったよ」という中身です。書き出しに悩む時間はもったいないですよ。この記事の例文をつなげてサッと書き出しを終わらせ、中身を充実させましょう。

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管理人うち@uchi70794834|Twitter)

保育塾代表
2人の娘の父親
公立幼稚園・幼保園・大学の附属幼稚園で勤務経験あり。
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ABOUTこの記事をかいた人

管理人のUCHI(うち)といいます。 公立幼稚園、幼保園、大学の附属で働いていた元幼稚園教諭。 現在、島根保育塾代表。仕事を効率化するだけなら簡単です。しかし、保育の質を落とさず(むしろ上げながら)効率化することは、現場を経験した人間でないと、なかなか上手くできません。「保育の質を上げる」「労働時間の短縮」これを両立させるための記事を書いていきます。あなたの園に合わせた方法を知りたい人は、お問い合わせくださいね。